大分合同新聞報道によると・・・県内の本年産米は梅雨の長雨などで生育が抑えられ、予想収量は平年よりやや少ない見込み。農林水産省は、大分県内の本年産米(水稲)の作況指数を97の「やや不良」と発表した。梅雨の長雨による日照不足や低温で稲の初期生育が進まず、その後も十分に成長が回復しなかった。収量は平年よりやや少なく、品質は平年並みを確保しそうだ。作柄は台風など今後の天候の変化により変わる可能性がある。
九州農政局大分地域センターによると、県内の水稲10アール当たりの予想収量は489キロ。6月上旬から7月中旬までの日照不足や低温で茎の枝分かれ(分けつ)が抑えられ、穂の数が平年より減った。穂数が減少した際にもみ数が増える作用も、日照不足が続いたためあまり働かなかった。豪雨で被災した地域では河川沿いなどで大きな被害が出ている。中山間地を中心にいもち病や鳥獣害の発生がやや多くなっている。地域別では出穂期前に雨天が続いた南部(佐伯、臼杵、津久見、竹田、豊後大野各市)の作況指数が95(10アール当たり予想収量472キロ)と影響が目立った。
湾岸(大分、別府、杵築、国東、由布各市、日出町、姫島村)は97(同485キロ)、日田(日田市、九重、玖珠両町)は98(同479キロ)。田植え時期が遅く稲の成長期に天候が回復した北部(中津、豊後高田、宇佐各市)は99(同514キロ)と「平年並み」を確保した。作付面積(飼料米など含む)は2万6千ヘクタールと前年から200ヘクタール拡大。助成金が手厚い飼料用の増加や、昨年の原発事故に伴う米価格の上昇などが要因とみられる。県内の主食用の予想収量は11万4900トン。
全国は「やや良」、2012年産水稲の全国の作況指数(9月15日時点、平年作=100)が「やや良」の102になるとの見通しを発表した。主食用米は、作付面積と作柄の状況を基に収穫量を820万2千トンと予想した。農水省が7月に想定した需要量の798万トンを約22万トン上回る生産過剰となり、米価の下落につながる可能性がある。指数が最も高いのは北海道で107の「良」となる見込み。一方、九州・沖縄は鹿児島が96となったほか、大分、宮崎、熊本、沖縄が97、佐賀も98と低調気味。【私の家は今のところ、平年並みのようです。今週6日~8日に掛けて収穫する予定】