インターネット情報から・・・衆院選で東京18区(武蔵野市など)から民主党公認で立候補している菅直人前首相(66)が乗った選挙カーが13日午後3時半ごろ、東京都府中市是政5丁目の交差点で中央分離帯の鉄柱に接触。菅氏は前頭部に10針ほど縫うケガを負った。かつてない苦戦が伝えられる中、“踏んだり蹴ったり事故ったり”の災難に見舞われた。警視庁府中署によると選挙カーは多摩川沿いの通りを西へ走行中、府中街道との交差点を右折しようとした際、道路上の鉄製柱(高さ約80センチ、直径約20センチ)に衝突した。
車は運転席側の右前部が激しく損傷。助手席に乗っていた菅氏は、弾みで前頭部をフロントガラスにぶつけ出血。随行していた別の車に乗り、都内の病院に向かった。約5センチの裂傷を負い、10数針縫った。予定した遊説は1カ所キャンセルし、午後8時からの個人演説会から復帰。府中市内の神社で、患部に髪の毛と同じ黒色のテープを貼って現れ「小さな事故がありまして、このとおりちょっぴりケガをしております」と話した。
終了後、取材に応じ「けっこう出血があり、タオルを当てて病院に行った」と当時の状況を説明。選挙カー乗員は道路交通法でシートベルト着用を免除されていることがあだになった形で「フロントガラスにひびが入った。すごい衝撃だった…」と、言葉少なに会場を後にした。80年から10期連続で当選しているが、今回は大苦戦。首相在任中に直面した昨年の東日本大震災や福島第1原発事故などの対応には当時から批判の声が強い。「前首相」といえども選挙戦は地元にとどまり、連日ビール箱に乗って演説を行うなど、プライドをかなぐり捨てて臨んでいる。
そこに追い打ちを掛けるような事故。演説会では自らの現状に触れ「私の不徳の致すところ大ですが、何でこうなるのかなという思いもあります」とこぼす場面もあった。事故では、同乗していた女性スタッフ2人が救急車で搬送された。選挙カーは「代替車を探している」(陣営)という。18区からはほかに、元武蔵野市長で自民党元職の土屋正忠氏(70)、民主党を除名され無所属の前職横粂勝仁氏(31)、日本未来の党の新人杉村康之氏(43)、共産党の新人柳孝義氏(51)、日本維新の会の新人五十嵐勝哉氏(45)が立候補している。