衆議院選挙も最終日を迎え、各党の党首や有力政治家が街頭演説を行なっている。その幾つかに興味を示す。■小泉進次郎・自民党青年局長・・・良くも悪くも、日本の戦後の歴史は「イコール自民党」の政治なんです。その中には、良い時代もありました。だけど、反省しなきゃいけないこともあります。いま、私たちが直面している大きな問題、その一つ一つは、この3年間で民主党政権によって大きな課題へとさらに膨れあがったかもしれないけど、元をたどって見ると、一つ一つの問題を作ったのは、誰あろう、私たち自民党なんです。
その私たち自民党が、いまの日本の課題を作り上げた張本人だとすると、私たちが何をやらなければいけないのか。それは、私たちがつくった課題を、私たちの手で解決をすることです。それをやるためには、新しい発想で、新しい改革を進めなければいけない。そうすれば自民党は変わる。そして、自民党が変われば日本の政治が変わります。さらに、きょうは赤穂浪士の討ち入りの日だが、(自民党が)討ち入らなければならないのは民主党ではない。古い自民党だ。われわれが改革できなければ今度こそ見放される。今回がラストチャンスだ。(東京都江東区の街頭演説で)
▼民主党・野田佳彦首相(大阪市で街頭演説) 今回の総選挙の特徴は、まだ迷っている人が多いということだ。期待した民主党は十分応えてくれなかったが、自民党の古い政治に戻していいのか迷っている人もいる。ご当地では(日本)維新の会が輝きを持ちながらスタートしたが、大阪と東京が組むと、タイガースとジャイアンツが組んだみたいで、よく分からないという人も多い。
▼自民党・石破茂幹事長(大津市で街頭演説) 未来の党は嘉田(由紀子代表)さんの顔をした小沢(一郎)さんの党だ。海部(俊樹)さん、細川(護熙)さん、羽田(孜)さん、鳩山(由紀夫)さん、今度は嘉田さんだ。見栄えの良い人を据えて、自分が裏で操る。そのような政治はもうやめにしなければならない。
▼みんなの党・江田憲司幹事長(神戸市で街頭演説) 自民はおびただしい数の業界団体の支援を受け、当選すれば恩返しをする宿命にある政党。私は十数年前、橋本龍太郎首相の秘書官として自民党政権を支えた。自民の隅々まで知っている。その私がなぜ自民から衆院議員にならなかったかが全てを証明している。
▼自民党・石破茂幹事長(徳島市で街頭演説) いかにしてミサイルを自制させるか、世界中が一生懸命努力している時に、(藤村修)官房長官が自分の選挙のことを考えて、「さっさとミサイルを撃て」と言った。願いかなって撃ったかどうかは知らないが、これでますますこの地域の安全保障環境は深刻なものになった。・・・以上の記事はネット[時事通信社]