東日本大震災から明日で1年!! 避難生活34万人・・・

2012/03/10

掛け替えのない多くの命が奪われた東日本大震災の発生から、明日で1年となる。大きな被害を受けた岩手、宮城、福島3県の自治体は追悼式典を開き、被災地では犠牲者の鎮魂と復興を祈念する催事も行われる。東京の国立劇場で政府主催の追悼式が開かれるほか、岩手、宮城、福島の3県でも追悼の催しが営まれ、地震発生の午後2時46分、犠牲者に黙とうをささげる。被災者はあらためて悲しみを胸に刻み、復興を誓う。1万5854人が死亡、なお3155人の行方が知れない。東京電力福島第1原発事故による放射能汚染も影響し、いまも34万人余りが仮設住宅などでの避難生活を強いられている。
被災地に山積みされるがれきは、阪神大震災の1・5倍の推計2252万トン。放射能を心配して受け入れる自治体は少なく、処分の遅れが復興に影響を及ぼしている。原発事故は、政府の「収束」宣言とはほど遠い。溶け落ちた核燃料の状態すら分からず、核燃料を冷やす作業が続く。原発事故で避難した住民が故郷での生活を取り戻す見通しは立たず、漁業など被災地の経済は疲弊したままだ。