大分合同新聞報道によると、大分県豪雨から1年になるのを前に、災害の教訓について意見交換するおおいた地域防災推進フォーラム(大分合同新聞後援)が9日、日田市中央公民館であった。市民ら約300人が参加し、地域防災の在り方について知識を深めた。静岡大学防災総合センター副センター長の牛山素行准教授が基調講演。「どの地域が浸水しやすいのか、土砂崩れが起きやすい場所はどこかなど、日頃から地域の災害情報を知っておくことが重要」と話した。
パネルディスカッションには、市社会福祉協議会の小田雅宣さん、被災した市内吹上町の伊藤高樹自治会長、市消防団小野分団の高瀬重光分団長、市女性消防団の山本イツ子さんが登壇。松尾和行大分合同新聞社編集局長がコーディネーターを務めた。パネリストは要援護者の避難態勢、ボランティアの効率的な派遣などについて意見交換。山本さんは「避難所の高齢者に水位の状況を伝えた。安全だと分かると安心していた。避難所へのきめ細やかな情報提供が重要」と話した。