明後日は参議院選挙である。参院選も最終盤に入ってきました。といっても、まったくもって盛り上がっていない。なぜ盛り上がっていのか。自民党の圧勝が予想されています。基本的に与党自民党が経済政策の好調に乗って安全運転に徹しており、野党がせめあぐねていることが大きい。もっと、せっかくの選挙なのだから、議論があってしかるべきだろう。それも参議院選挙である。アベノミクスあるいは他の経済政策や政策でも、もう少し長期のこと、大きな枠組みが争点になってもよいと思われる。
参院選で自民党が大勝すると派閥の争いが始まる。自民党の古い体質に戻る。選挙後に参院議長をどの派閥から出すかで足の引っ張り合いをしている。それだけじゃない。内閣改造もある。また、派閥政治に舞い戻る。安倍内閣は改革に前向きだ。でも、同じ自民党でも改革を阻止する抵抗勢力がいる。既得権益から票とかお金をもらっている方たちだ。そういう既得権益まみれの方たちが、自民党の中で過半数を取ることになる。安倍晋三首相が改革しよう、この国の経済を前に進めようと思っても、足を引っ張る。「いいよ、成長戦略なんか。補助金を分配していくよ」って話になる。
インターネットを使った選挙が初めて導入された参院選でもある。政党も候補者も、ホームページやフェイスブック、ツイッター、動画サイトを積極的に利用し、ネット上では選挙情報が一挙に広がっているかのように見える。しかし、たとえば報道機関の調査では、投票先を決める際にネット情報を「参考にする」という層は3割を切り、「ネットには役に立つ情報が少ない」という声も多い。これは、ネット選挙がまだまだ政党や候補者が一方的に発信するものになっていることの表れだろう。もっとネットの利便性を活かした双方向的な選挙にできないだろうか?