大阪府知事・大阪市長のダブル選が27日投開票され、市長選は大阪維新の会代表で前知事、橋下徹氏が、現職の平松邦夫氏(民主府連支援、自民府連支持)を破り、初当選した。知事選は大阪維新の会幹事長、松井一郎氏が、前同府池田市長、倉田薫氏と弁護士、梅田章二氏(共産推薦)ら6人を破って初当選した。
今回の選挙を見ると、維新公認の橋下、松井両氏に対し、民主、自民は平松、倉田両氏を支援。共産は市長選で公認・推薦候補の擁立を見送り、自主的に平松氏の支援に回った。自主投票の公明を除く既成政党と維新が対決する構図になった。今回の選挙の特徴は大阪都構想の是非が最大の争点となったが、橋下氏の政治手法や教育への政治関与を打ち出した教育基本条例案なども問われた。
橋下氏は当選後の記者会見で『市役所の職員に対しては「職員の給与体系も体質も変えていく。民意を無視する職員は市役所から去ってもらう」と「宣戦布告」している。民意がわれわれの主張を選んだ。大阪を変える。意味の分からない補助金がたくさんあるし、職員の給与は徹底的に見直す。選挙で選ばれた者への配慮が欠けてる職員がいるので体質も変えていかないといけない。民意を無視する職員には去ってもらう」と強気の発言を連発している。これまで現市長を担ぎ上げ、“利権”を守ろうと必死だった職員に対して容赦はしない。4年前に戦ってきた知事選挙で戦ってきた時と同様、切り込んでいく構えを見せた。
選挙期間中の情勢や世論調査をみるかぎり、既成政党が推す候補が断然有利と報道されていたが、投票3日前から大きなうねりがあったと言われている。ツィッターや若者、女性の動きが水面下で起こり今回のような結果が出たと言う評論家もいる。今後も大阪の動きが全国に広がるであろう。何処かの市長が絶対有利に進めた市長選で、無名の候補に敗退した市長選があった。長年行政経験があるし、市長在職中にバラマキ行政をしたので選挙では絶対に負けるようなことはないと自負していた。負けたことに対し『自分の今までのプライドが許さない。4年後に必ず改めて市長選に立候補する』と言って市民の一部に挨拶回りしている前市長もいるとか。誰のための市長なのか。その人間性を疑う行動をしている前市長もいるとか。完全に民意を馬鹿にした行動としか言えない。
●大阪府知事選確定得票数●
当 2,006,195 松井一郎 落選 1,201,034 倉田薫
●大阪市長選確定得票数●
750,813 橋下徹 落選 522,641 平松邦夫
大阪でも民意が勝つ!!
2011/11/30