毎日新聞報道によると・・・・『大分労働局は、8月の有効求人倍率(季節調整値)が前月から0・01ポイント悪化し、0・79倍だったと発表した。悪化は今年2月以来。8月の有効求人倍率(原数値)をハローワーク別にみると、日田が1・01倍となり、1993年12月(1・02倍)以来の高水準となった。一方、別府は、6月の日本テキサス・インスツルメンツ(TI)日出工場閉鎖がなお響き、県内最低の0・66倍にとどまっており、改善への動きは地域差が鮮明になっている。
県全体の新規求人数(原数値)は前年同月比で3・8%減の7674人。産業別では建設業が同8・9%増の700人、製造業が同11・9%増の722人と堅調に推移する。一方、宿泊業が前年同月比16・3%減の319人となり、大分労働局は「北部九州総体や夏休みのために求人が前倒しで出ていたため」と分析し、「食料品製造業などで厳しさが見られ、求人の一服感があるものの、改善傾向は変わらないだろう」と話している。
一方、ハローワーク別にみると、日田では消費増税前の駆け込み需要によるマンション建設や、九州北部豪雨の復旧事業のため建設業関係が好調。有効求人倍率(原数値)は前年同月比0・17ポイントの大幅増。このほか、豊後大野(前年同月比0・12ポイント増)や中津(同0・09ポイント増)、大分(同0・04ポイント増)も改善した。宇佐は横ばい、佐伯は同0・01ポイントの微減。
これに対し、別府は同0・06ポイント減。TI閉鎖による求職者数の増加に加え、輸出を主体とする製造業の生産状況が改善しておらず、求人が広がっていない。同局は「別府はTI閉鎖による影響が大きい。有効求人倍率への影響は続くだろう」とみる。
◇ハローワーク別・8月の有効求人倍率推移(原数値)
11年 12年 13年
大分 0.61 0.72 0.76
別府 0.66 0.72 0.66
中津 0.62 0.71 0.80
日田 0.63 0.84 1.01
佐伯 0.69 0.76 0.75
宇佐 0.80 0.82 0.82
豊後大野 0.90 0.88 1.00
県平均 0.65 0.74 0.77