諸留町では毎年一回、人権学習会を集落ごとに開催している。ここ数年、ビデオでの学習会が多かった。今年は班長会で議題に上げ、講師による学習会を提案し、その実施に向けて講師を依頼した。日田市出身で親交があった県教委の人権・同和教育課の小池昭太郎氏にお願いする。小池氏を含む人権・同和教育課職員4人の講師団が決定した。
聞くところ、県教委の人権・同和教育課は県下市町村の職員・小中高校の先生達への指導・助言など研修会・講演会に行くことは多いが、今回のように町内・集落への講師派遣は珍しいと聞いている。そうしたこともあり、お堅い話をするのではないかと心配されたので事前に市民が興味ある話をして頂くようお願いしていた。
本日一箇所が午後7時から中央区公民館で始まり、午後7時半から平島・本村・下組公民館で同時に開かれた。内容は「人権のまちづくりに向けて」~気づきから行動へ~という表題と「さまざまな差別を生みだした日本の社会と文化の一面」という題で1時間講演いただいた。日本の生活文化での一面、色々な昔からの流れでの課題などから「イエ意識」・「ムラ意識」・「ケガレ意識」が受け入られている現状を色々な例を出しながら報告。資料に基づいて講演頂き、退屈なく興味深く聞かせてもらった。
今夜の人権学習会に東有田公民館から松本主事、市教委から田村人権・同和教育課長も出席し、話に傾けていた。小池課長から最後に今、県下学校で取り組んでいる内容が報告され、体罰・いじめなど許されない事例などが報告された。『自分の権利を主張することは、同時に他人の権利を守る責任を有する』ことを述べて講演会が終了した。