大分合同新聞報道によると・・・・『大分県民は運動不足―。県教委が18歳以上を対象に実施した調査で、運動やスポーツを「週1日以上する」と答えた県民は40.5%だった。前回調査(2007年)の29.8%からは増えたものの、同種の全国調査(09年)の平均は58.3%で大きく下回る。特に子育てや仕事に忙しい30~50代で運動不足が目立ち、県教委体育保健課は「地域や企業を巻き込んだ対策が必要」としている。
体育保健課によると、年代別で、週1日以上運動する割合が最も低いのは40代。次いで30代、50代。前回調査からの伸びも、30~50代は4.4~7.9ポイントにとどまり、全体(10.7ポイント)を下回った。これに対し、60代以上は前回に比べ12.0~16.4ポイントと大幅に増え、積極的に運動していることがうかがえた。取り組んでいる運動は「ウオーキング」が全世代でトップ。前回調査では20~30代は「ボウリング」、70~80代は「グラウンドゴルフ」が最も多かったが、「手軽に楽しめるウオーキングブームが浸透している」(同課)とみられる。
「運動することが難しい理由」は、世代によって大きく異なった。若年層は「運動施設が身近にない」、60代以上は「高齢だから」が主な理由。運動不足が顕著な30代は「育児に忙しい」、40~50代は「勤務時間が長い」「休暇がない」が上位を占め、子育てや仕事によって運動時間が確保できない状況となっている。ただ、「週1回以上運動したい」との回答は全体で70.6%に上り「多くの人はスポーツをしたいという意欲を持っている」と同課。対策として、子育て中でも親子で一緒に利用できるようなスポーツ施設・クラブの充実や、サラリーマンが通勤や昼休み時間を有効に使って運動するよう呼び掛けることを考えている。
また、運動をしている人ほど生活に満足感や幸福感を感じているとの結果も出た。同課は「適度な運動は生活にめりはりを付け、健康や生きがいづくりにつながる」として、調査結果を参考に、県スポーツ推進計画を見直すという。調査は今年6月、県民5250人を対象に実施。回収率は38.4%だった。』