読売新聞・大分合同新聞報道によると・・・・「日田にバイオマス発電所 間伐材を木質チップ化・・・日田市天瀬町に、「グリーン発電大分」(日田市)の木質バイオマス発電所・天瀬発電所が完成した。主に間伐材などの山林未利用材を燃料にする発電所は、全国でも珍しいという。日田郡森林組合の用地約2万7000平方メートルを買収し、専用プラントを建設。発電規模は5700キロ・ワットで、同発電所で使用する電力を除く5000キロ・ワット(約1万世帯分)を電力売買事業を行う「エネット」(本社・東京)に売電する。
未利用材は、日田玖珠地域の森林組合など18社でつくる日田木質資源有効利用協議会が供給。発電所では、これを木質チップ化したものを燃やし、蒸気でタービンを回す。総事業費は約21億円。年間売電額は約10億円を見込んでいる。完成見学会で、森山政美社長は「山の残材に付加価値を付けて燃料化し、発電に使うことが地域の林業再生につながる」と話した。( 読売新聞)
(大分合同新聞)木質バイオマス 天瀬発電所が完成・・・・山林に放置されている未利用材を燃料にする「グリーン発電大分天瀬発電所」が日田市天瀬町に完成した。未利用材のみを燃料にした木質バイオマス発電所は全国2例目。関係者は、林業の活性化や森林再生へつながることに期待している。8日、現地で竣工(しゅんこう)式があった。12日から売電を開始する予定。
発電所を建設したのはグリーン発電大分(同市、森山政美社長)。場所は日田郡森林組合横で、敷地面積は約2万7千平方メートル。親会社「日本フォレスト」の処理工場で作られた乾燥木質チップを燃料にする。1時間当たり5700キロワットを発電し、そのうち5千キロワットを売電する。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)では、間伐材などの未利用材を燃料とした発電が最も高く設定されており、売電額は年間約10億円を見込んでいる。総事業費は約21億円。県の補助金(約8億円)のほか金融機関から融資を受けた。
燃料の未利用材は、日田玖珠地域の林業関係者らでつくる日田木質資源有効利用協議会(18社)などと連携し、半径50キロ圏内から調達する。年間約6万トンのチップを使用する計画で、購入費は5億~6億円という。式典には林業や行政関係者ら約100人が出席。グリーン発電大分の森山社長が「未利用材の有効活用を考えたのが原点。今後も山に目線を向けて、しっかりやっていきたい」などとあいさつ。関係者でテープカットをした。・・3金融機関が総額13億円融資・・
日本政策金融公庫大分支店、西日本シティ銀行、豊和銀行の3金融機関は8日、木質バイオマス発電事業を始めるグリーン発電大分(日田市)に対する融資の実施をそれぞれ発表した。融資額は計13億円。各金融機関によると、公庫が6億5千万円、西シ銀が4億円、豊和銀が2億5千万円を協調融資する。環境分野や再生可能エネルギー事業は近年、有望な融資先として注目が高まっている。