毎日新聞報道によると・・・・日本維新の会の東国原英夫衆院議員(比例近畿)は11日、国会内で松野頼久・国会議員団幹事長に離党届を提出した。今月に入って、民主党から山口壮元副外相、みんなの党から江田憲司前幹事長ら14人が離党。野党各党は「巨大与党」に対抗するために再編や連携が必要との認識は共有するが、離党者が相次ぎ、肝心の足元が揺らいでいる。
東国原氏は記者会見で「維新の原点から理念、方向性が変わってきた」と説明。また、比例選出を理由に「議席を党に返すのが筋だ」として議員辞職する意向を明らかにした。猪瀬直樹東京都知事が辞職した場合の都知事選や2015年1月に任期満了の宮崎県知事選への出馬については「計画もつもりもない」と否定した。東国原氏の離党の背景には、原発政策などを巡って橋下徹共同代表に近い大阪系と旧太陽の党系との亀裂が埋まらず、党内のごたごたが収まらないことがある。東国原氏は会見で「特定秘密保護法や原子力協定で党と私の考え方が離れてきた」と不満を述べたうえで、「たちあがれ日本(太陽系)の方たちと合流して政策がぶれた。ずれがだんだん大きくなった」と指摘した。知名度の高い東国原氏が維新を「見限った」形になったことで、維新自体の求心力にも影響しそうだ。
一方、民主党では、山口氏が「民主党に限界を感じた」との理由で5日に離党届を提出。衆参の前職議員の離党にも歯止めがかからない。7月の参院選で落選した、川上義博元首相補佐官が今月10日、鈴木寛元副文部科学相は11月19日に離党届を提出。昨年12月の衆院選で落選した津島恭一氏も11月22日に提出した。野党再編の動きが具体化せず、民主党だけでは展望が開けないという見方が離党者の続出につながっているとみられる。党幹部は「前職の離党者はまだ増える。今後は維新や江田新党とどのくらい仲良くするかだ」と危機感を募らせている。