大分合同新聞7日朝刊に次の記事が載っていた・・・・・日田市内の木材関連企業が協力し、同市東有田の工業団地「ウッドコンビナート」への進出を検討していることが6日、分かった。市内で処理が課題となっている杉やヒノキの樹皮(バーク)を燃料として活用し、乾燥木材を作る計画。現在、ウッドコンビナートは約6割しか埋まっておらず、新規の工場建設は明るい話題。関係者は「バークと団地の有効活用につながる」と期待している。
市などによると、市内では、木材加工後に残る樹皮が年間約17万4千立方メートル発生する。「日田資源開発事業協同組合」(同市東有田)が堆肥への加工などに利用しているが、山積みしたバークが自然発火するなどの問題も起きている。新規の進出を検討しているのは木材関連5社と日田資源開発。5社は近く「協同組合KD日田」を設立する予定で、ウッドコンビナート内に乾燥機などを整備。日田資源開発はバークを燃やし、乾燥用の蒸気をKD日田に販売する。年間約5万立方メートルのバーク処理を見込んでいる。
KD日田設立の中心となっている権藤製材所(同市西有田)の権藤常昭社長(62)は「木材業界は依然として厳しいが、自分たちで状況を打開できるよう努力を続けたい」と話す。ウッドコンビナートは市の所有地で約40ヘクタール。約6割の進出にとどまっており、企業誘致は市にとって大きな課題。KD日田、日田資源開発が使用する区画は計約2ヘクタールで、同団地の空き地で2番目の広さ。原田啓介市長は「進出はありがたい。付加価値のある乾燥材をより多く生産できるよう、市としても応援したい」と話している。