大分合同新聞報道によると・・・・・約120年ぶりに新調した豆田上町山鉾(やまぼこ)の試し引きが16日、日田市豆田町であった。天領日田おひなまつりの開催中ということもあって多くの観光客らが、高く、美しくなった山鉾を写真に収めるなどした。旧豆田上町山鉾は1890年に作られたもので、老朽化などから全面新調。これまでより2.4メートル高い7.8メートルとなり、豆田地区の山鉾の中で最大。7月の日田祇園祭(国指定重要無形民俗文化財)では、飾りを付けるため、高さ約9メートル近くになるという。
試し引きに先立ち、後藤稔夫日田祇園山鉾振興会長、原田啓介市長が「大変めでたい。この素晴らしい山鉾を未来に引き継いでいきたい」などとあいさつ。石井博基豆田上町山鉾振興会長が、集まった市民らに祇園の歴史や新調した山鉾の特徴などを説明した。この後、祇園囃子(ばやし)の鳴り響く中、試し引きを開始。前側の車輪を浮かせて山鉾の方向を変える「腰切り」などを披露しながら、バランスなどを確認した。
石井会長は「日本晴れのこんな日に披露できてうれしい。祇園祭では豪華絢爛(けんらん)な山鉾で、すごい引き回しができることを確信している」。北九州市から訪れた70代の主婦は「初めて見ました。きれい。本番の祭りもぜひ見たい」と話した。