5年前、当時佐藤市長が強引に押し切って事業開始をした、日田市が直営しているケーブルテレビ局「水郷テレビ」の自主放送を取りやめ、4月1日から、同市が出資する第三セクターのケーブルテレビ局「KCVコミュニケーションズ」の自主放送を市全域で流すと発表した。原田啓介市長が選挙公約のひとつに挙げていた案件でもある。ようやく実現することになった。市中心部と周辺地域での情報格差がこのことでなくなることになった。
これに伴い、市は4月の組織改編で、情報統計課にある「水郷テレビ情報係」の職員2人を減らし、総務課から広報係(職員2人)を移管、「行政情報発信係」と名称変更も行なうことになった。KCVが旧市、水郷テレビが旧市の一部と旧町村部と、放送エリアをすみ分けしている。水郷テレビ開局時、市はスタジオや放送機器の整備、ケーブル敷設などに41億7600万円を投じているが、原田啓介市長は「同じ市内で情報に差があるのを解消したかった」とした上で、今回のKCVへの放送委託について「統合へ向けた第一歩」としている。