“地方議員バッシング”

2014/07/19

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市議会議員20人中何と15名が逮捕され・・・日本の地方議会でもかつてない異常な事態に唖然とする。こうなると「地方議員が多過ぎるから、議員定数減らせ」・・・のバッシング。これらの不祥事によりすべての地方議員が信頼も低下するもので、それが選挙への無関心感をお越し投票率の低下にもつながる・・・結果的に地方政治への無関心が、このような不祥事を起こすような人たちを議員にしてしまうことにもつながります。議員の定数を減らすことより、真に地域に貢献できる資質の優れた候補者を選ぶことが大切なのでしょうか?

こうなると自然と噴出してしまうのが、“地方議員バッシング”。ネットは「地方議員の数が多すぎる」、「地方議員を減らせ」の大合唱。そして、「地方議員を減らせ」という主張がされる際、よく引き合いに出されるのが、「地方議会のていたらく」。全国の地方議会のうち、首長が提出した議案を4年間(2007年~2011年)で一本も修正や否決していない「丸のみ」議会が50%、議員提案の政策条例が一つもない「無提案」議会が91%、議員個人の議案への賛否を明らかにしない「非公開」議会が84%。いずれにも当てはまる「3ない議会」は全体の3分の1に及んだことが分かっています。

地方議会における議員全員の質が必ずしも高いわけではなく、質が良いとは言い難い議員が少なからずいるという現状を知らないわけではありません。しかし、だからといって議員定数を削減しても、決して議会が少数精鋭になり活性化するというわけでもないのです。むしろ、地方議会は保守系の議員または首長派の議員だけになり、ますます議会は弱体化し、再生する可能性を失うだけです。

不祥事が発覚する度に当たり前のように起こる、“地方議員バッシング”。バッシングをする前に、バッシングの対象である不祥事を生み出す一因が、わたしたち有権者の無関心にあることをそろそろ自覚すべきなのでしょうか。来年、行われる統一地方選。どれだけの有権者がこれまでの無関心を改めることができるのか。