大分合同新聞の「県内の政治・経済」面に「変わる審判・現職受難の首長選挙」として日田市長選の記事が載っている。明日、明後日と県下の首長選挙の変化などについてシリーズで載せるようです。今朝の新聞では大きな見出しで『社会情勢 風吹かず 市民の目線とズレか』となっている。『信じられない。何でこんな結果に・・・。本当に言葉で言い表せない』と開票結果が出て、現職の佐藤陽一氏は支援者を前に、ぼうぜんとした表情であいさつした。2期目を目指した現職は新人の原田啓介氏に敗戦。出馬表明から投票日まで約3週間しかない草の根選挙に大逆転を許した。
「現職はまだ1期で相手は出遅れた新人。陣営本部が油断し、序盤から安泰ムードが漂っていた」陣営の男性は敗因を語る。労働組合や各業界約60団体の推薦も得た。「相手に勢いを感じた。組織選挙に限界が来ているのだろう。」逆風の要素もあった。クンチョウ酒蔵活用計画の進め方など独断的とされる行政手法への批判や国保税値上げ、認定こども園導入などの施策は反発を招いた。「決定的な失策はないが、敵をつくりすぎた」とある市議が分析する。
原田氏は社会情勢の変化を的確に据え、“風”を吹かせた。「東日本大震災以降、この国は変わった。」と一貫して主張。国の停滞が予想される中、時代に即した行財政改革や市民参加型政治を訴えた。特に広がったのが女性の支持。「市政の無駄使いへの嫌悪感。家計を預かる女性の批判が集まった」と原田選対石松本部長は語る。市民の声として『国保税を上げながら事業に多額の費用をつぎ込む姿勢は目に余った。今回は組織や政党に関係なく、市民の心がつながった。』また、『佐藤氏は目線が高かった。市民と一緒につくりあげる市政ではなかった。』記事の最後に今月行われた日田市長選挙で当初、有利とみられていた現職候補が敗れ去った。同市長選のように予想しづらいケースが目立ってきている。最近の首長選挙を振り返りながら、有権者の意識の変化などを探る。・・・・7月19日大分合同新聞朝刊記事から抜粋する。(写真は4年前の佐藤候補出陣式)
『市民の目線とズレか』・・・
2011/07/19