6月中旬に田植えした田んぼが穂が出始め順調に育っているが、日照不足、長雨などで県農林水産研究指導センター農業研究部が「いもち病」の病害虫警報を出した。県内全域の普通期水稲で多く発生する可能性が高いという。警報は全国的な冷夏・長雨で大きな減収となった1993年以来。県は「同程度の発生警戒を要する水準」として防除の徹底を呼び掛けている。
いもち病は冷夏・日照不足で発病しやすくなる。県が県内44カ所で実施した巡回調査で、34カ所のイネの葉で、いもち病を確認している。中山間地域を中心に発生しているが、これから平野部でも見込まれる。天候不順で防除が遅れている地域もある。「多大な減収が起こる可能性がある。葉いもちの発生が多い場合はただちに防除を実施して欲しいと呼び掛けている。