県内1区で自、民激戦 2、3区は自民リード

2014/12/10

選挙イラスト③選挙イラスト④

大分合同新聞報道によると・・・・衆院選の大分県内3選挙区について、大分合同新聞社は取材による情報と共同通信社の世論調査(7、8日に実施)の結果を併せて選挙戦終盤の情勢を探った。1区は自民前職の穴見陽一と民主元職の吉良州司が激しく競り合いながら最終盤にもつれこむ展開。2区は自民前職の衛藤征士郎が着実に支持を固めてリードし、社民前職(比例九州)の吉川元が懸命に追い掛ける。3区は自民前職の岩屋毅が優位を保ち、民主新人の浦野英樹は伸び悩んでいる。共産新人の山本茂(1区)、山下魁(2区)、大塚光義(3区)はいずれも苦戦している。 (文中敬称略)

1  区
穴見は党や後援会に加え2、3区からも応援が入り総力戦で集票。自民支持層を固めきれておらず、声掛けを再度徹底して上積みを図る。公明支持層はほぼ固めた。集会では国政与党と一体となった大分市の発展を強調して支持を訴える。吉良は民主支持層をほぼ固め、維新、社民の支持層にも浸透。連合大分は構成組織を挙げて票固めに躍起。12日には野田佳彦元首相が来援を予定。釘宮磐大分市長の後援会も全面支援しており、保守・無党派層を含めた集票を目指す。山本は無党派層に食い込んでいるが、共産支持層を十分に固めきれていない。調査時点で約4割の人が投票先を決めていなかった。

2  区
衛藤は後援組織の支援者を集めた個人演説会を重ねて保守地盤を固め、選挙協力する公明の支持層にも浸透してきた。他候補の応援で不在の間は県議らが活発に動いている。吉川は党と県平和運動センター主導の組織戦を展開。社民支持層を固めたが、民主支持層への浸透はいまひとつ。政権批判に力点を置いて追い上げを図る。山下は共産支持層以外に広がりを欠いている。

3  区
岩屋は自民、公明の支持層をまとめ、各地域で小まめに街頭演説や小集会を開いて着実に票固めをしている。上滑りを警戒し、支援組織の引き締めも図る。浦野は連合大分を中心に反自民票の結集に懸命。民主、社民支持層に浸透してきたが、無党派層への広がりはいまひとつで、出遅れを挽回できていない。大塚は共産支持層に加え、政権批判票の取り込みを狙うが苦戦している。   ※この記事は、12月10日大分合同新聞朝刊1ページに掲載されています。