5日、市役所で仕事始め式が行なわれている。市役所幹部職員を前に年頭挨拶で「振興局再編について」述べている。5振興局を3振興局に再編するという。振興局再編の提案について「これまでのように補助金や税金で支えられた社会は維持できない」と市企画振興部の言い分。公共サービスを市民やNPO、企業などの民の力が主体となって担う「新たな公共」の社会づくりを目指すのだという。「日本の『お任せ民主主義』が育てた自治の在り方を変える時期。
振興局再編で反発が起こることは想定していた。波紋が起こらないと本当の議論が始まらない。私たちが現場に出向き、互いに意見を交わして作り上げるべき話」と原田啓介市長の決意は固いと報道されている。周辺地域の住民は、地域で暮らす自治の在り方をずっと模索している。「いよいよ頼るところがない時代になってくる。住民自身が自助自立の精神を持ち、集落や地域がまとまって進むべき道を見いだす。だからこそ地域を自立させる策が必要です」
今回の振興局再編と住民自治の自助自立の精神とは次元が違った内容であると考えられる。振興局再編は市役所組織の再編である。前津江・上津江振興局を各下げて支所にする組織再編である。この問題を強く言い通せば、地元住民は猛反対することは必至。今の考えを通せば、いずれ中津江、大山、天瀬も支所になるのも見えて来る。組織の再編であるのなら差別なく、5振興局を一緒に支所にすれば、反発も少なくなるだろう。
大石元市長が消防署支所を再編した時も関係住民が猛反対で出来なかったことを想い出している。さらに、前佐藤市長がクンチョウ酒造問題で市長選の焦点になったことも想い出している。今まで同じ扱いでした振興局の組織が無くなれば黙っていないのが住民であろう。平等に扱って欲しいと願う住民が多い。