知事選、釘宮氏が出馬表明

2015/01/21

広瀬知事①釘宮氏

大分合同新聞報道によると・・・・・「大分市長の釘宮磐氏(67)は20日、同市内で記者会見し、任期満了に伴う大分県知事選(3月26日告示、4月12日投開票)への出馬を正式に表明した。「市町村の思いを積み上げたボトムアップの県政が必要」として、4選出馬を表明している現職の広瀬勝貞氏(72)との対立軸を打ち出した。広瀬県政の継続か、釘宮氏が掲げる県政刷新か―。現職知事と県都の市長が対決する近年にない構図となり、激戦が予想される。

釘宮氏は会見で広瀬県政について一定の評価をしながらも、市町村に対して「トップダウン」と行政手法を批判。選挙で訴える基本理念・政策として▽市町村の個性を生かした分権型県政の推進▽県と市町村による二重行政の見直し―などを挙げた。無所属で出馬し、特定の政党・団体の支持は求めない方針。選挙戦に向けて市長を辞職する時期は「最終的な詰めをしていない」と明言しなかった。

一方、広瀬氏は知事就任以来「県民中心の県政」を掲げ、地域住民らの声に耳を傾ける姿勢を重視してきた。昨年11月の出馬表明では「安心・活力・発展の大分県づくりの上に新たな政策を積み上げ、地方創生を大分県から発信していく意気込みで取り組みたい」と述べた。人口減少社会への対応や産業振興、防災、福祉、教育など県政課題をめぐる両者の論戦が注目される。

政党・各種団体の対応も焦点。広瀬氏には既に県町村会や農協、漁協、福祉施設の各関連団体などが推薦を決めている。連合大分は11年の統一地方選では知事選で広瀬氏、大分市長選で釘宮氏をそれぞれ推薦しており、難しい対応を迫られそうだ。知事選にはこの他に大分市の造園業、箕迫(みいさこ)高明氏(65)が出馬を表明。共産党県委員会も候補を擁立する方針を示している。県選管によると、釘宮氏が2月10日以降に大分市長を辞職した場合、市長選は任期満了に伴う場合と同様に統一地方選の日程(4月26日投開票)で行われる。