大分合同新聞報道によると・・・・・「元大分大学福祉科学研究センター教授の椋野美智子氏(58)が、大分市長選(4月26日投開票)に立候補すると表明した。椋野氏は日田市出身。東京大卒。1978年に旧厚生省に入り、浦和市(現さいたま市)福祉部長、厚生労働省社会・援護局総務課長などを経て、2006年に大分大教授となり、副学長も務めた。16日付で同大学を退職したという。大分市長選には元中小企業庁次長で新人の佐藤樹一郎氏(57)が既に出馬表明している。4月の大分市長選をめぐり、無所属新人同士の一騎打ちの様相となった。告示まで2カ月となって戦いの構図が明確になり、今後は両陣営の態勢構築や支持獲得の動きが焦点となる。
佐藤氏は同じ経済産業省出身の広瀬勝貞大分県知事(72)、椋野氏は釘宮磐大分市長(67)とそれぞれ距離が近く、広瀬、釘宮両氏が出馬する同じ統一地方選の知事選と重なる構図も浮上した。椋野氏は大学教授に転じる前は厚生労働省の官僚。19日の会見では、主な政策に▽人口減少を見据えた子育て、若者の就労への支援▽女性や高齢者、障害者が「みんなが主役」で参加できる地域づくり―などを挙げた。
また、釘宮氏や民主党県連幹部などから出馬の打診を受けたことを明らかにした。釘宮氏を支えてきた同党関係者や労組などが実質的に支援するとみられ、釘宮氏の事実上の後継候補となりそうだ。一方、佐藤氏は国際競争の中で生産拠点として選ばれるビジネス環境整備や中小企業支援など、産業政策に力点を置く。県政、国政と連携した市の発展や「市職員が市民のために汗をかく市政の実現」など市役所の改革も訴えている。
知事選で広瀬氏全面支援を決めている自民党や、維新の党などから推薦を受け、経済界や保守層を中心に支持拡大を進めている。大分市長選は4月19日告示、26日投開票。知事選はそれに先立つ3月26日告示、4月12日投開票の日程。 ※この記事は、2月20日大分合同新聞朝刊1ページに掲載されています。