大分合同新聞報道によると・・・・「全国の注目の的になった知事選が告示された。県内最大の労働団体「連合大分」は対応を一本化できず、異例の分裂選挙を余儀なくされた。傘下の主な産業別組織(産別)は現職の広瀬勝貞氏(72)と前大分市長の釘宮磐氏(67)=いずれも無所属=に支持が分かれたほか、完全中立の自主投票や、加盟労組に判断を委ねた組織もある。民主、社民両党の支持労組を束ねる連合大分は各級選挙で存在感を発揮してきたが、今回の足並みの乱れは県政界を二分する選挙構図の複雑さを浮き彫りにしている。
主要産別では、経済産業省出身の広瀬氏を製造業系の基幹労連、電機連合、化学総連、自動車総連がそれぞれ支援。輸出が好調な大企業の関連労組が目立つ。一方、元民主党衆院議員の釘宮氏には流通・サービス系のUAゼンセンや情報労連、JP労組が全面的に支援するほか、社民党系の県教職員組合も推薦を決めた。今回は自民党が広瀬氏、民主党が釘宮氏をそれぞれ支援して「与野党対決」の色合いも帯びるが、産別・単組ごとに両氏への距離感が異なり、企業・業界の事情、行政との関係も絡み合う。