大分合同新聞報道によると・・・『第18回統一地方選は12日、10道県知事選や41道府県議選など前半戦が投開票された。大分県知事選は無所属現職の広瀬勝貞氏(72)が34万2583票を獲得し、新人4人を引き離して4選を果たした。大分県議選は、自民党が公認、推薦を合わせて改選前から1増の20議席を得たが過半数に届かなかった。民主党は公認と単独推薦で3人、社民党は同じく7人が当選。連合大分推薦を含めた両党系の議席は1減の14となった。公明党は現有3議席を確保。共産党は1議席にとどまった。維新の党は新人1人が当選し初の議席を得た。
広瀬氏は経済界を中心にした幅広い組織で選挙態勢を構築。後援会と企業、団体、勝手連が活発に集票した。初当選時から掲げている一党一派に偏しない「県民党」の姿勢を今回も貫き、推薦した自民党県連、公明党県本部も前面に立たず後押しに徹した。3期12年の実績を背景に県民に広く浸透し、県都の大分市をはじめ県全域で他を圧倒する強さをみせた。
前大分市長の釘宮磐氏(67)は地盤の大分市で広瀬氏の後塵(こうじん)を拝し、他の地域でも浸透しきれず約16万票差で敗れた。後援会を主体に戦い、実質的に支援する民主党県連や支援労組が集票に努めたが、出馬表明が1月下旬と遅かったことも響き、広がりを欠いた。共産党が擁立した山下魁氏(38)は安倍政権批判を絡めて党の政策を訴えたが、広瀬、釘宮両氏の対決構図に埋没した。造園業の箕迫(みいさこ)高明氏(65)、元大分大学准教授の池崎八生(やつお)氏(61)はいずれも浸透しなかった。
知事選投票率 微増57.82%・・・・知事選の投票率は57・82%で、前回(2011年)の56・44%を1・38ポイント上回った。現職に前大分市長が挑む構図となって有権者の約4割を占める大分市の投票率が5・57ポイント上昇。ただ、同日投開票の県議選で日田市など7選挙区が無投票となったこともあり、戦後最低だった前回をわずかに上回る程度にとどまった。期日前投票の投票率は17・41%で前回より5・08ポイント上昇した。※この記事は、4月13日大分合同新聞朝刊1ページに掲載されています。