日田市のアンテナショップ「ひた生活領事館」が、福岡市中央区天神の百貨店「博多大丸」にリニューアルオープンした。同市西区愛宕浜にあった「ひた生活領事館イン福岡」の機能を移転。同店の地下2階食品フロアの全面改装に合わせて開店し、初日から多くの人でにぎわった。店舗移転は大規模商業地の集客力や百貨店のブランド力などのメリットを生かし、日田産品をPRするのが狙い。広さ約50平方メートル。産直野菜やゆずごしょうなどの加工品、菓子などを販売し、内装には日田杉を取り入れた。大丸によると、市町村単独で百貨店内にアンテナショップが設置されるのは全国で初めてという。
公益財団法人「日田玖珠地域産業振興センター」に運営を委託。事業費は約3800万円。初年度の売上目標額は約7500万円、来年度以降は約1億円としている。初日は生鮮野菜などを含めて千品以上が並んだ。名誉総領事でタレントの山本華世さんが店頭でPR。生産者と野菜や梅干し、乾シイタケなど自慢の一品を売り込んでいた。旧生活領事館内の店舗にも足を運んでいたという市内の後藤恵子さん(64)は「デパートに入って以前よりも来やすくなて、楽しみが増えた」と話した。
日田市は常設店舗を設けたことで、同店で開催していた「大丸・日田展」(年1回)、生鮮食品を中心に販売する「大丸ひたマルシェ」(期間は1週間程度)は取りやめる。旧生活領事館(15年3月に閉館)は一般に貸し出すなどして活用する方針。 ※この記事は、大分合同新聞に載っています。