日田市三本松の吉冨今日子さん(35)=吉冨産業社長=が、全国各地の民謡大会優勝者が日本一を競う「日本民謡フェスティバル」が24日・東京NHKホールで開催され吉冨今日子さんが出場します。年内に他の三つの全国大会にも出場予定で、仕事や子育ての傍ら、次々と大舞台への切符を勝ち取っている。吉冨さんは「(同フェス出場は)念願だったので本当にうれしい。残りの時間でしっかり練習したい」と意気込んでいる。
日本民謡フェスティバルを主催する日本民謡協会によると、出場者は全国各地の大会優勝者ら約130人の中からテープ審査などで選出。吉冨さんは昨年6月に宮崎県であった「第25回日向木挽(こびき)唄全国大会」でグランプリを獲得した実績が認められ、出場する30人の1人にノミネートされた。他にも日本郷土民謡協会全国大会(10月・日本武道館)、日本民謡協会民謡民舞全国大会(同・両国国技館)などへ出場の予定されている。
吉冨さんは熊本県出身。民謡は叔母の影響で9歳から始めた。結婚を機に6年前に日田に移り住んでからはガソリンスタンドの経営や娘2人の育児の傍ら、家事の合間を貴重な練習時間に充てている。そんな吉冨さんを地元の経営者仲間らも後押し。送られた応援メッセージは“お守り”として舞台袖まで持っていくという。「応援してくれる人のためにも持てる力を出したい。日田から元気を発信してPRすることで、若い人と民謡をつなぐパイプ役になりたい」と話している。(以上大分合同新聞記載内容)
「全国ともなるとレベルが高い。悔いを残さないよう、思いっ切り謡ってきます」。くるくるっとした目に精気がみなぎる。6月24日の日本民謡フェスティバル▽7月28~29日の産経民謡大賞▽10月18~21日の民謡民舞全国大会▽同19~21日の日本郷土民謡協会大会。いずれも予選などを勝ち抜いた東京の大舞台だ。「郷土民謡」の予選優勝トロフィーを手に「緊張するでしょうが大勢の人前で謡うといつも達成感を感じます」と屈託がない。大きくて豊かな声量、天性の節回し……。ツヤと味があふれる。
勝負曲はすべて宮崎民謡「日向木挽(こびき)唄(うた)」。昨年6月に当地であった日向木挽唄全国大会(九州中心に600人参加)で見事グランプリに輝いた。熊本県阿蘇市育ち。中学2年で同県少年少女大会で優勝した才媛は6年前、結婚で日田へ。水郷が一層、美声に磨きをかけた。
故郷の熊本へ週3回通い、猛稽古(げいこ)。その車中、夫と働く家業のガソリンスタンド、家事に追われる自宅、どこでも練習場に早変わり。既に民謡を教え始めている弥々(やや)ちゃん(5)と桜々(らら)ちゃん(3)の娘2人が、最も強力な応援団だ。名刺の裏には「優勝曲」として日向木挽唄、牛深ハイヤ節、津軽じょんがら節、おてもやん、コツコツ節など9曲が列記してあった。(以上、毎日新聞記載内容)
吉冨今日子さんは「日田を元気にする会27日会」メンバーであり、会員一同応援をしている。