21日、本会議を再開。各委員長報告の後、本年度一般会計補正予算案(補正額3億1430万2千円・累計381億9217万8千円)、第三セクター「おおやま夢工房」の市が所有する全有価証券をJR九州に譲渡するための議決を求める議案など計32議案を可決して閉会した。市一般職員の給与に関する条例等の一部改正案が追加上程され可決。決算認定案2件を認定。「市の記録を後世に生かす公文書管理の構築」を求める請願1件を採択した。
来年1月末に民営化へ おおやま夢工房売却関連議案を可決
日田市議会12月定例会最終日は21日、第三セクター「おおやま夢工房」(同市大山町、三笘善八郎社長)について、市が所有する全2600株をJR九州に有償譲渡する議案を賛成多数で可決した。市は議決を受けて25日にJR九州と経営参画に関わる合意書を締結し、来年1月末に民営化する見通し。
夢工房は、宿泊施設や温泉浴場施設のある「豊後・大山ひびきの郷」と「道の駅水辺の郷おおやま」(いずれも同町)を運営している。株の譲渡額は3700万円。市は市有地を年間250万円で貸し付けるほか、支援策として建物(資算評価額約9億6千万円)を無償で譲渡する。固定資産税相当額(年間1900万円・初年度のみ1350万円)を最長10年間にわたって補助する。
夢工房は1998年に旧大山町の第三セクターとして設立。資本金は1億8千万円。市が3600株のうち72・2%を所有している。2014年度の売り上げは6億9900万円。11年度から4年度連続で赤字を計上し、累積赤字は昨年度で4800万円だった。※この記事は、12月22日大分合同新聞に掲載されています。