日田市がボランティア用に無料配布している指定ごみ袋の事務処理について、担当の市環境課は定期監査で過去2回にわたって改善を求められていたが、対応していなかったことが分かった。市環境課によると、ボランティア活動用の指定ごみ袋の運用について要綱を設けており、登録者に無料配布し、年度末までに活動内容の報告書を提出するよう求めている。今年2月の2015年度定期監査で▽報告書の未提出(28件)▽活動範囲を示した地図の不備(48件)▽未登録者への配布(1件)―などが判明。10、13年度にも同じ指摘を受けていたが改善されず、今回が3回目となった。
過去、同課は家畜排せつ物の事務処理について定期監査(10、13年度)で改善を求められたが未対応だったことがある。小野博文監査委員事務局長は「改善対策のチェックが十分でなかった。各部署での改善状況を全庁的に周知させるなどしていきたい」と説明。黒木一彦市民環境部長は「事務処理をする職員の認識が甘かったと反省している。要綱の簡素化などで市民負担を減らし、その上で職員に要綱順守を徹底させる」と話している。 ※この記事は、3月31日大分合同新聞に掲載されています。