日田市の清掃センターは天瀬町女子畑から平成2年に緑町に移転し稼働しています。今年で29年が経過しています。平成10年にダイオキシン対策で大規模な改修を行っています。焼却施設の寿命は30年~40年程度と言われており、今後、老朽化の進行による維持管理費の増大も予想されます。清掃センターの更新には、用地の選定から施設の建設までに相当の期間を要しますことから、早急な取り組みが必要であります。
そこで市は建設候補地の選定にあたって、全自治会を対象に公募を実施しています。その結果、上野町自治会から公募があっています。さらに、選定委員会を立ち上げて、市内全域から建設候補地の選定を行い、各種評価項目により絞込みを行っています。選定委員会では、公募による候補地と選定委員会が絞込みを行った候補地を合わせて総合評価による順位付けを行い、市長に報告しています。新設する市清掃センターの6候補地を公表しています。
選定委員会で各候補地の総合評価をした順位は①現施設のある緑町(67.9点)②町野原(61.5点 松野町)③上野(60.7 上野公園病院近く)④山田原(59.5 清水町)⑤萩尾(59.1 県萩尾園跡地・北友田、二串、君迫)⑥山田奥谷(59.1 山田町)になっている。選定委員会で土地利用とインフラ整備、周辺環境、防災、経済の5項目について審査している。緑町は土地利用とインフラ整備、周辺環境の3項目で高得点となり、総合点で1位となった。その後、選定委員会の結果を市長に報告し、市が建設予定地を最終的に決定して現在地を新清掃センターとして昨年4月27日に公表しています。
地元との協議を進め、最短で2023年度の稼働を目指すと言っている。新施設は現施設の敷地内にあるグラウンドや駐車場に建設。完成まで現施設を稼働させる。処理能力は現在の1日90トンから、人口減少を踏まえ60トンに減らす。資源ごみを選別し圧縮・梱包(こんぽう)するリサイクルセンターを併設する。
地元の五和振興協議会は8年前から毎年、市に移転の要望書を提出している。排煙や収集車両の通行による騒音に懸念を示していた。市は「市民の日常生活になくてはならない施設。必要性と安全性を訴えていく」との方針で、昨年5月上旬から住民説明会を開いているようだ。市長は「丁寧に説明しながら理解を得たい」と語っている。