昨年7月10日は日田市長選挙投票日でした。開票の結果、1695票差で現職佐藤陽一氏が敗れ、新人の原田啓介氏が当選した日でした。その当時、『こんなハズじゃなかった』という言葉が多く使われた。まず最初に使ったのが原田啓介氏の告示前のパンフで使われた。原田氏が佐藤市政を上意下達・門答無用の官僚主導の市政運営が繰り広げられ、市民不在の市政だと言っている。このことを指して『こんなハズじゃなかった』と言っていた。
一方、佐藤氏も当時自分のホームページの中で『こんなはずじゃなかった』と言っている。前回の市長選の時に「21世紀の日田市を創る会」の責任者として市長佐藤陽一を生み出した男である。生んだらどんな逆境でも育てるのが甲斐性ある男の生き方だと思うが・・・指導者たるモノ、ゴールがぶれてしまってはどうにもならない。かって選挙戦を一緒に戦った連中も一言。『こんなはずじゃなかった』と反論していた。
選挙結果について佐藤氏の言葉が浮かぶ。『こんなハズじゃなかった』と言っているようだ。県庁幹部から日田市長に就任し、1期4年間の市政運営の評価で市民から見放された。プライドが傷つけられ、4年後に再度市長選に立候補すると噂もあるようだ。そのことは市民が判断することである。原田市政になってようやく1年が過ぎようとしている。佐藤市政の残事業の整理などに明け暮れた1年だったように見える。
原田市政も残り3年間で市民から評価されることでしょう。市長選の投票率が64.33%と低かったことも市民の政治不信は底辺にあることもあり、難しい市政運営が待っている。歴代の市長が先送りしてきた諸課題に取り組む姿勢も見られ、その取り組み結果次第で評価も上がるであろう。開発公社、第3セクターの市との係わりなど難課題にも積極的に取り組んでいるようだ。市民の中で「1年経ったが顔が見えない。原田カラーが見えない」とか「行政経験が少ないが難課題に頑張っている。」と評価は二分する。民間感覚で市政運営を行い市民生活を守って欲しいと願っている。