日田市は昭和28年の大水害以来の被害を受けた。今回の二度にわたる大水害で花月川水系の小野川、有田川沿いの町内、前津江町柚木、大山町綿打、天瀬町温泉街など多大な被害を受けている。しかしながら、三隈川沿いでは余り被害が少ないこともあり、市民の中には今回の大水害の関する認識の違いもある。こうした中で、祭り、イベントなどの開催を自粛する地区、町内もある。自粛することが良いとは思わないが、今だ、大水害の後遺症が残っている世帯も多い。
イベントなどを開催して元気を出させる催し物も多くある。こうした中で、市議会議員の行政視察に行く、行かないという話もあるようだ。議会の会派「互認会」は会派の会合で「今年の行政視察は自粛するべき」との意見一致したことで、他の会派にも呼び掛けているがその対応が弱いとのこと。中には「行政視察は常任委員会などで行くと決まれば全員が必ず行くのが筋」という強制論まで出ているとか。
行政視察に行く、行かないは本人が決めること。議員本人がはっきりした理由を述べて行くべきでないのならはっきり意思表示すべき。今回のような年に行政視察に行くべきかは議員が判断すべき。9月定例議会が終了すれば、11月までの間、議員が行政視察に行く時期である。市議会は7月の災害後に「議会として災害見舞金として寄付」する予定でしたが、同じ選挙区内に寄付することは公職選挙法で違反になるということで諦めたという。今回の災害対応で議員の姿が見えないという市民も多かった。被害にあった市民への対応、被災地へのボランテァ活動などを積極的に取り組んで議員もいる中で、今回の行政視察の対応も市民が注目している。