県議の政務活動費問題 住民監査請求へ 

大分合同新聞報道によると・・・・昨年度の県議会の政務活動費で、中津市選挙区選出の毛利正徳氏(自民党)が調査旅費として自家用車の燃料代に年間約245万円を申請していたことに絡み、おおいた市民オンブズマンは30日、毛利氏に旅費の返還を求める住民監査請求を起こす方針を固めた。オンブズマンは「明らかに高額。違法性がある」とみて、11月末に拡大役員会を開催し、監査請求することを正式決定する。

毛利氏の燃料代合計額は、大分合同新聞の調査で判明した。政務活動費支払証明書を調べた結果、毛利氏は昨年度、計281日で自家用車による調査旅費を計上。計6万6393キロ走行したと申請していた。1日当たりの平均走行距離は236キロで、大分市―熊本市間(最短約120キロ)の往復に相当する。

証明書では、毛利氏はほぼ毎日のように中津市内を中心に十数カ所で調査活動を実施したとされる。オンブズマンの永井敬三理事長は「連日、それだけの調査活動をこなせるのか。調査の時間と移動時間を考えても疑義がある」と話し、近く毛利氏の政務活動費に関する書類を情報公開請求する。

市政功労者:祇園人形の衣装作り60年 88歳の長嶋さん

 

毎日新聞報道によると・・・・「日田祇園祭の豪華な山鉾(やまぼこ)9基などを彩る祇園人形の衣装作りや着付けを約60年務めている同市隈、長嶋タネヨさん(88)を、日田市が「文化の日」の11月3日に市政功労者として表彰する。夫の作造さんは、3年前に88歳で亡くなった日田祇園人形師。家業を継いだ次男静雄さん(60)まで3代の人形師とともに歩み、日田の夏の風物詩を陰から支えた長嶋さんは、表彰を夫の遺影に報告した。

等身大の人形約30体の多くは毎年新調し、題材も変わる。タネヨさんは1954年に先々代・清さんの下で衣装を担当して以来、今も現役だ。保存している着物の仕立て直しや時代考証とともに、「主役と脇役の衣装のデザイン、色合いのバランスに一番気をつかいます」と話しつつ、「若い頃から慣れた仕事ですから」と笑顔を浮かべた。

日田祇園祭は国の重要無形民俗文化財で、起源は約500年前。1714年から今のような山鉾を奉納し、江戸幕府の西国筋郡代の権威と豪商の財力を背景に、隆盛を極めた。その主役の一つが、歌舞伎や人形浄瑠璃を題材にした祇園人形だ。タネヨさんは、伝統文化の継承に貢献したとして表彰が決まった。

日田祇園山鉾振興会の後藤稔夫会長(92)は「祇園祭になくてはならない存在で、(表彰は)むしろ遅すぎたくらい。いつまでも元気に続けてほしい」と喜ぶ。長嶋さんは3日にパトリア日田である表彰式に、天領まつりやひなまつりに尽力した石丸邦夫・前市観光協会会長(71)ら他の表彰者9人とともに出席する。