「おおやま夢工房」株 3700万円で譲渡

日田市は13日、JR九州と民営化に向けた協議に入った第三セクター「おおやま夢工房」(同市大山町・三笘善八郎社長)について、全持ち株2600株を3700万円で譲渡する方向で交渉していることを明らかにした。同日の市議会全員協議会で報告。市によると、1株の額面5万円を1万4230円で譲渡する方針という。金額は市が出資した資本金(1億3千万円)のうち一般財源分(3700万円)の額を目安にした。

夢工房が経営する宿泊施設や温浴場施設のある「豊後・大山ひびきの郷」などの土地は年間300万円で賃貸。建物の固定資産税相当額(年間約1300万円)を10年にわたって支援する(累積損失が解消した場合は5年で打ち切り)―などとしている。約10億円かけて宿泊室を約30室(現在11室)に増やす構想があることも説明した。

市はJR九州と16日に仮契約を締結し、12月の定例市議会に関連議案を提出。可決されれば来年1月に株を譲渡し民営化される。※この記事は、11月14日大分合同新聞朝刊11ページに掲載されています。