日田市の中学教諭 無免許と車検切れ

日田市教育委員会は11日、市内の中学校に勤務する男性教諭(29)が約8カ月間、車検証、自賠責保険の期限が切れた乗用車で通勤していたと発表した。約5カ月間は無免許運転もしていた。日田署は道路運送車両法違反、道交法違反(無免許運転)などの疑いで男性教諭から事情を聴いている。

 

市教委によると、通勤などに車を使用する場合、新規や更新時に免許証のコピーなど関係書類の提出を義務付けている。男性教諭の車検と自賠責保険の期限は4月、免許証の期限は6月。学校は過去の手続きで更新時期を把握しており、2月以降、教頭や事務職員がコピーなどの提出を再三求めていたが応じなかった。

 

今月7日、学校側が男性教諭に免許証の提示を求めたところ、期限切れが発覚した。市教委によると、男性教諭は「目の前の仕事を優先していた。無免許で整備不良の車を運転し、保護者や関係者にご迷惑をおかけした」と話している。無免許になったのは「うっかり失効」で、期限切れの間、事故を起こしたことや生徒を車に乗せたことはなかったという。

 

三笘真治郎教育長は「誠に遺憾で、生徒や保護者、関係者の皆さんに心からおわびする。二度と同じことを繰り返さぬよう、綱紀粛正を図り、指導していく」と謝罪した。 ※この記事は、12月12日大分合同新聞に掲載されています。