咸宜園跡PRへ要望事業案検討 市日本遺産連絡会

日田市と市観光協会などでつくる「市日本遺産連絡会」は26日、市役所別館で会合を開いた。私塾「咸宜園跡」の日本遺産認定を受けたPR活動などについて話し合った。昨年、咸宜園跡は「近世日本の教育遺産群」として他の3市の旧教育施設と共に認定された。連絡会では史跡の広報や調査研究活動をするため、文化庁の補助事業に提出する要望事業案を検討している。

 

この日の会合には約15人が出席。咸宜園跡の魅力発信のため▽日田、福岡両市を走る高速バスのラッピング▽高速道路のサービスエリアで配布される広報誌への掲載▽宣伝用の写真撮影―などの事業案について意見を出し合った。出席者から「広報活動が多い半面、調査研究事業が少なくバランスが悪い」「昨年、気球から咸宜園跡と関連史跡の残る豆田町を一望するイベントがあった。よりよく知るため、次はウオーキングなどをするといい」などの意見が出た。

 

市教委世界遺産推進室によると、文化庁の補助事業の中には4市共同で取り組む事業案(PR動画制作や日本遺産を案内するスマートフォン用アプリの機能拡充など)もある。要望事業案の採択時期などスケジュールは未定という。 ※この記事は、1月30日大分合同新聞に掲載されています。