羽田交流館の活用法探る 地区住民と九大生 

日田市羽田地区の住民と九州大学の学生らが3日間、地区の生活文化を調べる「地元学フィールドワーク」に取り組んだ。日田市羽田多目的交流館(河野充明館長)を拠点に同大教育学部の学生が2012年から毎年実施。今年4月から地元協議会が交流館の指定管理者となるため、運営主体の住民と学生が利活用方法を考えた。

 

交流館と九大教育学部社会教育方法論演習チーム(岡幸江同大大学院准教授)の共催。地域住民と「よそ者」の学生が一緒に調査をすることで地元を再発見し、まちづくりのきっかけを探るのが狙い。同大学生と地元住民ら計約25人が4班に分かれ、地区の共有林や御堂、各家庭などを訪問。古くから残る盆踊りや祭り、昔の農機具などについて聞き取り、写真を撮った。参加者は「共有林の景観の美しさは登山に生かせそう」「地域の祭りを守ることの大切さをあらためて感じた」などと話し合った。

 

2月2日午後7時から交流館で各班の調査内容を発表する。交流館と親交のある福岡市の東箱崎公民館で30日に開かれた地元学講座で紹介した。参加した同地区日の本町の秋好則行さん(66)は「元気な高齢者が多いことなどうれしい発見があった。自然の豊かさや美しさ、人の魅力を何らかの形で公民館運営に生かしたい」と話した。 ※この記事は、1月31日大分合同新聞朝刊に掲載されています。